シブイ (冬瓜) とトマトの "さらり" 夏カレー

kumy

2016年07月26日 16:05

毎日暑いですね〜
よる寝苦しかったりと体に熱がこもっている感覚、ないですか

そんな時にはカラダをスッキリさせてくれるカレーはいかがでしょう
冬瓜 (シブイ) と旨味たっぷりの夏野菜・トマトを使い、水を加えずに作る無水カレーです。
体を冷やし利尿効果のある冬瓜と抗酸化作用のあるトマト、沖縄では 「クスイムン=薬となる食材」 として食べられてきた野菜たちです。
(詳細は下部のコラムへ)

また、カレーに含まれるスパイスの発汗作用で新陳代謝を高めたり、疲労回復も期待できますよ





*** 材料 (4皿分) ***

冬瓜・・・700g
トマト・・・大1個 (または小2個)
鳥もも肉 (皮なし)・・・300g
ヨーグルト (プレーン)・・・250g
カレー粉・・・小さじ1 (2g)
オリーブオイル・・・大さじ2
にんにく (みじん切りにする、またはチューブにんにくでもOK)・・・5g
お好みの市販カレールー ・・・3皿分 (60g前後)

〔お好みで〕
焼き野菜・・・適量
薬味・・・適量


*** 作り方 ***

1. (準備)鶏肉を漬け込む

カレー粉を混ぜたヨーグルトに、一口大にカットした鶏肉を2〜3時間漬け込む

2. 野菜の下ごしらえ

皮をむき種と中ワタを取った冬瓜の全量の2/3 (450g程度) をすりおろし、残りの1/3 (250g程度) を1.5cm角にカットする
トマトも1.5cm角にカットする
※ より丁寧に作る場合はトマトの皮をむく


3. 野菜を炒める (1)

厚底の鍋にオリーブオイルを引き、にんにくを入れて火をつけ、香りが立ってきたところに角切りの冬瓜を加え炒める
⇒ 冬瓜の表面が少し透明がかり水分が出てきたところで、トマトを加えてさらに炒める


4. 野菜を炒める (2)

手順3のトマトから水分が出てきたところで、すりおろした冬瓜を全量加え、軽く炒める
※ 強火で2〜3分熱し、アクが出るようであれば取り除く


5. 鶏肉を加える

手順1の鶏肉とヨーグルトを全て鍋に加え10分程度加熱し、鶏肉に火を通す
※ 最初の5分は中〜強火で加熱しアクを取り除き、残りの5分は弱火にする


6. カレールーを加えて煮込む

カレールーを全量加え、蓋をして弱火 (とろ火) でしばらく煮込む
⇒ 角切りの冬瓜が 「トロッ」 としてきたら完成
※ たまに木べらでまぜ、鍋底が焦げないように注意する


(7. 必要に応じて・・・)
酸味が強い場合は、砂糖 (分量外) を少量 (小さじ1/4〜) を加えて味を整える

8. お皿に盛る (完成!)
ご飯と共に、お好きな焼き野菜や薬味 (画像は焼きオクラと甘酢ショウガ)、ゆで卵などを盛り付け完成


調理のポイント
水やスープを加えていませんので、野菜から出る水分の過剰な蒸発や焦付きには注意してください。



おまけの沖縄ネタ

シブイ (冬瓜) は沖縄では古くから日常食・行事食として活用されており、1832年に著された食医学書にも登場している滋養食(クスイムン=薬となる食材) です。
実はトマトも、昭和初期頃には滋養食・民間経口食として食べらていたようで、共通して 「腎臓」 に良いとされています。

元々は中国から学んだ『薬食同源』の思想が家庭食にまで浸透し、沖縄の長寿を支えてきたことが伺えます。

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