Kumy's Okinawan Food & Life Style

東京在住、ウチナーンチュのkumyです!
お料理をコアテーマに、「島の風」を感じる様々なカルチャーをお伝えします!

泡盛も随分とメジャーなお酒となり、ここ東京でも、複数銘柄を取り揃えるお店も増えてきました。
飲み方としては私の周りの方々はロックで飲まれる方が多いかな、という印象です。

戦後 泡盛を容易に作れない時代があり、更に米軍統治下におかれたことにより洋酒が安く輸入できたため、泡盛の生産量が激減しました。
そういった歴史を知ると、いまの認知の広がりは感慨深いものがあります。
作る人、売る人の努力の賜物だと。
(とはいえ、私は泡盛は殆ど飲みません・・・タラ~ 小さい文字で書きますガ-ン

泡盛は古酒 (クース) として年月を重ねるほど旨みが増し円やかになると言われているため、「寝かせる」 楽しみがあります。
沖縄在住の方に慣れ親しんだ風習としては、お子さんが産まれたら床下に20年寝かし、成人を迎える時に開封する、ということも。
20年と言わず3年以上経った泡盛はクースとして認定されますが、幾つかの酒造所では購入した泡盛を預かり、美味しいクースに育ててくれるサービスがありますので、一部ご紹介します。

プライベートクースができるなんて、ちょっとワクワクしません?ヒミツ

多良川 洞窟貯蔵庫ういぴゃーうぷうす蔵 (宮古島)
忠孝酒造オーナーズ 古酒預かりサービス (本島 豊見城市)
神村酒造 地下蔵預かり古酒 (本島 うるま市)
ヘリオス酒造 与那の蔵 (本島 名護市)

※ 上記は2017年8月12日時点のホームページ情報です。
タイミングによっては預かりサービスを停止されていることも予想されるため、詳しくは各酒造所様にお問い合わせください。



かくいう我が家は、本島北部 金武町 にある金武酒造さん の鍾乳洞にお預けしています。
金武鍾乳洞の古酒蔵
こちらのメインブランドは 「龍」 (たつ)
金武町の鍾乳洞には龍神信仰の発祥地として古くから人々が祈りを捧げた拝所もあるそうです。

沢山の泡盛が眠る鍾乳洞はこんな感じです。



年間を通して18度前後に保たれているそうで、真夏でもひんやりと涼しい温度です。

お預けしたのはちょうど4年前、結婚し家族が増えた年です。
5年貯蔵でオーダーしましたので蔵出しは来年の2018年の予定ですが…


家族と相談し、2023年(10年古酒)に延ばすこととしました。(希望に応じて延長可能です)

ボトルにはメッセージ札が付けられるのですが、5年後 または 10年後に想いを馳せ、気持ちも詰め込んで預けるという貴重な時間を過ごせるのも、このサービスの魅力です。

さて、2013年の蔵入れから4年の月日が流れたわけですが、色んなことがあった4年です。
この間にも我が家の泡盛はどんどん美味しくなっているのかな、と思うとワクワクします。
(気持ちのこもったこのクースなら、美味しく飲めそうです^ ^)

2023年、家族とともに紡いできた時間とクースの熟成した深いうまみ 両方を味わうその時を、楽しみに待ちたいと思います。


参考①: 泡盛百科
参考②: 琉球新報